AIに同じ指示を10回出したら、全部違うLPが出てきた

最近、AI で LP 制作を試していて、ふと気になりました。
「同じ指示を 10 回出したら、どれくらい違うものが出るんだろう?」
軽い気持ちで実験してみたら、想像以上に "別物" が出てきました。しかも、どれも普通にそれっぽい。これを見て、「LP 制作の概念、変わるかもしれない」と本気で感じました。

実際に出した指示
実験はシンプルです。同じプロンプトを、同じ AI に 10 回投げるだけ。条件をできるだけ揃えるため、間に別の会話を挟まず、新しいスレッドを 10 個立てました。
プロンプトは次のようにしました。
30代女性向けの美容液LPを作成してください。
目的:購入促進(CV)
ターゲット:
・美容意識が高い
・SNSをよく見る
・成分に興味がある
トーン:高級感、信頼感、ナチュラル

「目的・ターゲット・トーン」までガチガチに指定したので、ある程度似たものが返ってくるだろう、と思っていました。
出てきたLP、全部違った
結果から言うと、完全に別物の LP が 10 枚並びました。
特に印象的だった 4 パターンを紹介します。
パターン 1 白ベース、ミニマル、Apple 風

余白を大きく取って、ロゴと商品写真だけが静かに置かれた構成。CTA は画面上部に小さく配置。「美容液」というより、ブランド体験そのものを売っている雰囲気でした。
パターン 2 ピンク系、Instagram 風

エモい雰囲気のフォント、女性モデルの大判画像、ハッシュタグ表記。完全に SNS ネイティブ向けの設計で、「Instagram の投稿からそのまま流入してきた人」を想定しているのが伝わってきます。
パターン 3 医療系、成分訴求強め

「医師監修」「臨床データ」「成分 3 種を図解」と、論理で押すタイプ。CTA の直前に必ずデータを置く構成で、安心感を積み上げてからクリックさせる設計でした。
パターン 4 韓国コスメ感

パステルカラー、Before/After の比較、モデルの肌アップ。完全に韓国コスメ EC のトーンで、Z 世代向けの売り場を作りに来ているのが分かります。
同じプロンプトです。なのに、ここまで違う。
一番驚いたのは「構成」まで変わること
ここが今回の実験で一番面白かったポイントです。
単に色やフォントが違うだけではありません。構成そのもの が違いました。

具体的には、こんなところに差が出ました。
ファーストビューの作り方(商品写真先行 / コピー先行 / モデル先行)
CTA の位置(上 / 中央 / 下 / 複数箇所)
ベネフィットを語る順番(感情先行 / データ先行 / 権威先行)
権威訴求の有無と、それを置く場所
レビューの見せ方(口コミカード / Before & After / 著名人引用)
つまり AI は、デザイン生成をしているのではなく、マーケティング仮説の生成を始めているということです。
「30 代女性に刺さる LP は何か?」という問いに対して、10 通りの答えを用意してきた。そう見えました。
これ、ABテストの概念が変わるかもしれない
ここで「あ、AB テストの意味が変わるな」と思いました。

従来の AB テストはこうでした。
人間が 2〜3 案を企画する
それぞれ制作する(数日〜数週間)
公開して数を取る
勝った方を採用する
これが AI 時代になると、こうなります。
AI が 100 案を生成する(数分)
全部が少しずつ違う
全部を同時に出す
結果を見て AI がさらに改善案を作る
人間がやっていた「企画」と「制作」の部分が、丸ごと縮みます。残るのは「どれが勝ったか」を読み解く判断の部分だけです。
「量産LP時代」の本当の怖さ
ここが、今回の実験で一番ゾクッとした話です。
怖いのは「AI が LP を作れる」ことではありません。本当に怖いのは、無限にパターンを作れる ことです。
つまり、こんな未来が見えてきます。
SNS から来た人には Instagram 風の LP
検索から来た人には情報量多めの LP
比較検討中の人には他社比較強めの LP
初見の人には信頼訴求強めの LP
リピーターには新商品アピール強めの LP
ユーザーごとに LP が変わる時代 が、技術的にはもう成立してしまっています。
LP は「作って公開して終わり」のものではなく、「ユーザーに応じて生え変わるもの」になっていきます。
まとめ
同じプロンプトを 10 回投げたら、AI は 完全に別物の LP を 10 枚 返してきた
デザインだけではなく、構成・訴求・CTA 位置まで全部違った
AI は「制作ツール」ではなく、マーケティング仮説の生成機 に近い存在になりつつある
AB テストは「2〜3 案で勝敗」から「100 案を同時に試す」へ変わる
「1 商品 1 LP」の時代は終わり、「1 商品 100 LP」 が現実的になった

これからは、LP を「作る」のではなく、「増殖させ、進化させる」 時代になります。
その時に問われるのは、デザインスキルでもコーディングスキルでもなく、
「どの LP が、どのユーザーに刺さるか」
を見抜く力なのかもしれません。
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